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右手で描いた暇つぶし  語り部田宮My小説を載せていきます。ただ、それだけだと寂しいので、ぼくが日々感じたことや考えたことを徒然なるままに語りますね。 

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評論:橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』

   ↑  2011/08/09 (火)  カテゴリー: 感想等 ※時々ネタバレ注意報
 どうも田宮です。

 いよいよ夏休みに入ります。夏休み中にはtoeicもありますが、休みが終わればすぐに法科大学院の試験が迫っているので、おそらく休みをとる暇はありません。ここでどれだけ勉強できるかが勝負だと思っているので、後悔のないように頑張るつもりです。
 ところで、夏休み中に文芸同好会の飲み会を企画しようか迷っています。これでも一応幹事を任されているのでw。しかしおそらくぼく自身には余裕がない。ただまあ、今度集った時にでもみんなの意見を聞いてみて、もし飲み会をしたい人が一定数いれば、店の予約はぼくがやって当日は誰かに代理してもらおうかと考えています。

 さて、今日も本の感想をひとつ。内容は宗教関係。しかしながらなんか堅いと言うか真面目な新書系の感想ばっかりな気がするので、次は小説の感想にしよう。たぶん。

 『ふしぎなキリスト教』橋爪大三郎×大澤真幸/講談社現代新書
 日本人の神様とGODは何が違うか?
 挑発的な質問と明快な答え 日本を代表する二人の社会学者が徹底対論
 なぜ神が一つなのか。イエスは神か、人か。奇蹟は本当にあったのか。科学はなぜ「西洋」から生まれたのか……起源から近代社会への影響まで、すべての疑問に答える最強の入門書!(講談社


 ずいぶんと売れているようだったので買ってみたのですが(二ヶ月で既に5刷!)、まあ、宗教のイメージを掴むのにはお手頃といった所でしょうか。対談ということもあって読みやいですし、何よりも面白く知的好奇心をくすぐってくれる。ただ、肝心の中身はそれほど……。なので宗教なんか全然分からんよという人なら買い、けっこう分かってるよという人ならもっと優れた本がいっぱいあります。要はイントロダクション止まりの本ということです。

 著者のお二人は著名な社会学者なので、ぼくとしては「なぜ近代資本主義社会はキリスト教から生まれたのか?」という問いに対してどのように答えているのか楽しみにしていたのですが、この点は非常にがっかりなものでした。この問いを考えるにあたってはイスラーム教との比較が不可欠だと個人的には思いますが、この本ではそちらについてはあまり触れられていません。キリスト教の予定説などのとっくの昔に聞いたような話はしますが、イスラーム教については「ぼくはときどき、どうして、イスラム教のほうから資本主義が出てこなかったのか、と思うことがあります。」(P318)程度で済ませてしまっているのです。これでは、本質的な理解をすることはできません。

 そもそも、キリスト教を学ぶにあたって、キリスト教を中心に対談を進めたのがよくなかったのではないかと思います。キリスト教を学ぶときに一番分かりやすいのはイスラーム教を中心に考えていく方法です。と言うのは、ぶっちゃけキリスト教はわりと不合理な箇所が多く宗教としての完成度は低いのに対し、イスラーム教は「宗教かくのごとし」と言われるほどに宗教らしい宗教だからです。また、イスラーム教はユダヤ教、キリスト教ときて最後の預言者ムハンマドによる宗教ですので、後出しジャンケンではないですが、前のふたつにあった不合理な点は修正しつつ、共通する点もたくさんあるので学びやすい。

 それでも、「日本人の考える無神論は、神に支配されたくないという感情なんです。……日本人が神に支配されたくないのは、そのぶん自分の主体性を奪われるから。日本人は主体性が大好きで、努力が大好きで、努力でよりよい結果を実現しようとする。その努力をしない怠け者が大嫌いで、神まかせも大嫌い。と考える人びとなのです。だからカミが大勢いる。カミが大勢いれば、カミひとりの勢力はそのぶん殺がれる。人間の主体性が発揮しやすい。」(P330)なんかは面白いなあと思いました。神より人間、確かに、日本で厳格な一神教が流行らない理由はこのように考えてよいかもしれないですね(昔のキリシタン大名なんかでも、キリストと言うよりマリア信仰が多かった)。

 ちなみに、さっきの問いにぼくなりの答えを言うと、最も根本的には「契約」のあり方が原因だと思います。イスラーム教では、「契約」は神アッラーと人間の間にのみあります。キリスト教では、もちろん神と人間の間にもありますが、決定的に違うのは、人間と人間の間にもあるということです。それは、キリスト教には「隣人愛」の教義があるからです。つまり、神との契約を絶対守らなければならないのと同時に、人間との契約も絶対に守らなければならないという考え方がキリスト教にはあります。
 しかし、イスラーム教はそうではありません。よく言われますが、イスラーム教の人々は人間同士での契約を絶対に守らなければならないとは考えていません。全ては神アッラーの思し召し。したがって、もし何か問題が起こって契約が守れそうにないという場合でも、それは神アッラーがそうなることにしたのだから仕方がない、という考えに至ります。また、誰かに何かをしてもらったときでも、それは神アッラーがそうしてくれたのだから、お礼はその誰かではなく神アッラーに言わなくてはならない。ここが決定的に違う。
 近代資本主義社会では、契約は絶対でなければなりません。契約がダメになるたびに神アッラーの思し召しで済ませていては、誰も安心して取引などできないからです。
 ゆえにイスラーム教からは近代資本主義が生まれなかった、とぼくは考えています。あとはやはり予定説が重要ですが、それはこの本にも書いているので興味があれば読んでみてください。


ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
(2011/05/18)
橋爪 大三郎、大澤 真幸 他

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2011/08/09 | Comment (1) | Trackback (1) | HOME | ↑ ページ先頭へ |

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 |  2011/08/09 (火) 01:13 No.31

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