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2012/01/25 (水) カテゴリー: 小説作品
どうも田宮です。
このごろ法科大学院に合格したことが噂として広まったのか知りませんが、色々な人からお祝いの言葉をいただきます。また、同じく法科大学院を目指している友達からは、やはり「答案をどう書けばよいか?」という相談を受けます。まあ私もまだ自分の実力に全然自信がないのでたいしたことは言えませんが、一応自分の書き方で合格できた訳ではあるので、以下のように答えています。
法律の答案とは基本的に論述になりますが、まず、一番重要なのは「自分の思考の流れの通りに書くこと」だと思います。よく法律試験予備校の模範答案をそのまま写して書こうとする人もいますが、そういう型通りのものよりも、やはり自分なりの書き方を見つけるべきです。
たとえばナンバリング(1とか2とか)は使うべきだと言われていますが、私は答案がそれほど長くならないと考えるときはナンバリングは邪魔なので使いません。法科大学院入試程度の問題では使う必要性は薄いと考えています。使うべきなのは、司法試験並みに長い答案になる場合くらいでないでしょうか。
あと「思考の流れ」といってもきちんと論理的に思考する必要はあります。それがつまり法的三段論法というやつです。
条文にはAのときBになると書いてある、このAというのはA’と解釈できる、問題の事実を読むとA’とある、したがって問題の事実のときBとなる、といった感じです。
私としては答案の書き方の本質というのはこういう思考の流れにあるのであって、それができれば、あとは慣れだと思っています。
次に、「答案の書き方」という話からは少々ずれますが、「分からなくもムリヤリ理屈を立てること」が重要だと思います。法律であらゆる知識を知っておくというのは不可能だと考えています。何かしら聞いたこともないような問題を出される場面が必ずあります。
知らない、だから書かないというのは間違いなく最悪です。知らなくても、適当にぺらぺらとそれらしい理屈を立てれなければならない。ここらへんが弁護士が「三百代言」と卑下される理由でしょうが、これもある意味では才能です。依頼人が来た時に、分からないから1年くらい考えさせてもらえますかなどという言い訳はできない。瞬時に、その瞬時で考え得る限りの最高の理屈を提供できないと、法律家はつとまらない。
まとめますと、答案を書くときに気をつけるべきことは、「自分の思考の流れの通りに書くこと」と「分からなくてもムリヤリ理屈を立てること」の2つだと思います。
これができないと、「答案三流、解説一流」というような、制限時間のある答案はうまく書けないけど、たっぷり時間の余裕をもって調べ上げて書いた解説はよくできている人になってしまう気がします。そのような人は、どちらかと言えば研究者向きであって、司法試験対策としては、方向性がおかしい。試験のための勉強と、法律を深めるための勉強は、重なる部分も多いですが、やはり違うと言わざるを得ない。
ちなみに、友達の一人が法科大学院を諦めて就活を始めやがりました。彼の選択が幸福につながりうるものであることを願いたいです。それでは。
このごろ法科大学院に合格したことが噂として広まったのか知りませんが、色々な人からお祝いの言葉をいただきます。また、同じく法科大学院を目指している友達からは、やはり「答案をどう書けばよいか?」という相談を受けます。まあ私もまだ自分の実力に全然自信がないのでたいしたことは言えませんが、一応自分の書き方で合格できた訳ではあるので、以下のように答えています。
法律の答案とは基本的に論述になりますが、まず、一番重要なのは「自分の思考の流れの通りに書くこと」だと思います。よく法律試験予備校の模範答案をそのまま写して書こうとする人もいますが、そういう型通りのものよりも、やはり自分なりの書き方を見つけるべきです。
たとえばナンバリング(1とか2とか)は使うべきだと言われていますが、私は答案がそれほど長くならないと考えるときはナンバリングは邪魔なので使いません。法科大学院入試程度の問題では使う必要性は薄いと考えています。使うべきなのは、司法試験並みに長い答案になる場合くらいでないでしょうか。
あと「思考の流れ」といってもきちんと論理的に思考する必要はあります。それがつまり法的三段論法というやつです。
条文にはAのときBになると書いてある、このAというのはA’と解釈できる、問題の事実を読むとA’とある、したがって問題の事実のときBとなる、といった感じです。
私としては答案の書き方の本質というのはこういう思考の流れにあるのであって、それができれば、あとは慣れだと思っています。
次に、「答案の書き方」という話からは少々ずれますが、「分からなくもムリヤリ理屈を立てること」が重要だと思います。法律であらゆる知識を知っておくというのは不可能だと考えています。何かしら聞いたこともないような問題を出される場面が必ずあります。
知らない、だから書かないというのは間違いなく最悪です。知らなくても、適当にぺらぺらとそれらしい理屈を立てれなければならない。ここらへんが弁護士が「三百代言」と卑下される理由でしょうが、これもある意味では才能です。依頼人が来た時に、分からないから1年くらい考えさせてもらえますかなどという言い訳はできない。瞬時に、その瞬時で考え得る限りの最高の理屈を提供できないと、法律家はつとまらない。
まとめますと、答案を書くときに気をつけるべきことは、「自分の思考の流れの通りに書くこと」と「分からなくてもムリヤリ理屈を立てること」の2つだと思います。
これができないと、「答案三流、解説一流」というような、制限時間のある答案はうまく書けないけど、たっぷり時間の余裕をもって調べ上げて書いた解説はよくできている人になってしまう気がします。そのような人は、どちらかと言えば研究者向きであって、司法試験対策としては、方向性がおかしい。試験のための勉強と、法律を深めるための勉強は、重なる部分も多いですが、やはり違うと言わざるを得ない。
ちなみに、友達の一人が法科大学院を諦めて就活を始めやがりました。彼の選択が幸福につながりうるものであることを願いたいです。それでは。
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(記事編集) http://nekohituzibanana.blog63.fc2.com/blog-entry-395.html
2012/01/25 | Comment (0) | Trackback (0) | HOME | ↑ ページ先頭へ |コメントを投稿する 記事: 答案の書き方(暫定)
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